http://blogs.wsj.com/economics/2008/02/29/paulson-vs-the-penny/
ポールソン米財務長官曰く、「1セント硬貨はどの貨幣よりも無価値。」
全くその通り、私も常々思つてゐた。


1セント硬貨は日本での1円玉に相当し、
その1円玉は次の点で廃止するのが望ましい。

  1. レジの清算での時間を煩雑化させ、時間を食はせる
    • 123円の買ひ物をするときに、3円を取り出す手間がある。
    • 123円の買ひ物をし、200円を払つた時に、7円の釣を用意させる手間がある。
    • 時間がかかつては、店の廻転率がさがる。
  2. 財布を圧迫する
    • 前項に関聯するが、10円を取り出したいのに1円が邪魔をすると、清算に手間取る。
    • 勿論財布そのものが嵩張る。
  3. 1円を製造するコストは1円以上である。
    • アルミ資源の無駄だし、輸送するのにエネルギーだつて必要だ。
  4. 1円玉は消費税の端数分にしか消費として使ひ道がない
    • 自販機で使へない。やはり邪魔である
    • あとは、コンビニ等にある募金箱位か。あれも輸送コスト考へると1円は無い方がいいんぢやないか。勝手な憶測だが。



ざつと挙げてみたが、とにかく邪魔で、無駄である。
昨今消費税率を上げようといふ声が聞こえてくるけれど、何%にアップといふ遣り方は
とりあへずとらず、1円玉(と5円玉)を廃止した上で
「10円未満は切り上げ」
としたらどうだらうか。実質増税だが、その負担額は1回の買ひ物で最大9円。
1001円だつたら、1010円となり1%増である。
年間数千円程度の税負担で1円玉が無くなるなら、喜んで増税を受ける。
抑も、消費税のアップは近いうちしなければならないので、
どうせなら、その前に1円玉廃止の方向へ輿論が向いてくれるとありがたいんだが。
1円は紙幣でも作つて、流通用でない、「基本円」として存在すればそれでいい。