96時間、10/10文句なし

『24』のパチモンみたいなタイトルで気にも留めてなかつたのだけど、これがなかなかどうして大傑作だつた。とにかく痛快。フランスで売春組織に誘拐された娘を助ける、元政府系エージェントのブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン(IMDB))。彼の行動がプロらしい、一直線、合理的。だからシーンにも無駄が無くて目が離せない。全てが完璧に進んで「96時間」達するのもあぢきないと思つたのか、一箇所だけ不可解なヘマをして危機に陥るんだけど、まあご愛敬か(その助かり方を含めて)。


しかし、本当に容赦なくてすがすがしかつた。特に食卓のシーンはお気に入りだ。相手からどう情報を聞き出すのが効果的なのか、手順がパズルゲームのやうにピタつとはまつてゐた感じすらあつた。


あと、リーアム・ニーソンはよかつたな。声が自分の好きな渋いタイプだつたし。IMDBによれば、結構声優としても活躍してるやうで。ついでに、英語も結構聞き取りやすかつた。低いトーンでかすれた感じ。なんとなく真似しちやひたくなる。